2026.02.09
近年、国を挙げて進められている行政手続きのデジタル化(DX)の波は、給排水設備業界の「申請業務」にも確実に押し寄せています。
給排水申請の電子化(オンライン申請)は一部の自治体から先行して導入が進んでいますが、「自分の地域はどうなっている?」「電子化のメリットは?」と疑問を抱く方も多いでしょう。
ここでは、給排水申請電子化の最新動向とこの流れに乗るために知っておきたいメリット、そして今後の課題について解説します。

1. 給排水申請電子化の最新動向と地域の温度差
給排水申請の電子化は、残念ながら全国一律で進んでいるわけではありません。自治体によって進捗に大きな差があるのが現状です。
段階的な進捗状況
先行導入地域(電子申請): 大規模な自治体や都市部を中心にオンライン申請システムを導入し、図面や申請書をデータ形式(PDF、JWW/DXFなど)で提出できるようになっています。これにより、「窓口ゼロ」での申請が可能になっています。
過渡期にある地域(電子媒体提出):オンラインでの受付は行っていないものの紙での提出を避け、CD-Rなどの電子媒体でのデータ提出を推奨・義務付けている地域が増えています。
紙主体が残る地域:現状、依然として「紙図面と押印」を基本としている地域も多く残ります。しかし、国の「自治体DX」の方針に従い今後は電子化への移行が加速すると見られています。
どの形式で提出する場合でもCADで正確なデータを作成し、電子化に対応できる能力が業務の効率を左右する時代になっています。
2. 電子化がもたらす給排水設備業者への3つのメリット
給排水申請の電子化は、申請担当者と経営層の双方に大きなメリットをもたらします。
① 時間とコストの劇的な削減
役所の窓口に行くための移動時間や交通費、大量の図面を印刷・製本する費用がすべて削減されます。また、オンライン申請は24時間いつでも可能なため営業時間外や深夜でも作業ができ、業務の柔軟性が向上します。
② 手戻りの減少と審査の迅速化
オンラインシステム上での申請は、必須項目の入力漏れや添付ファイルの形式不備などを自動でチェックします。これにより、初歩的なミスによる「突き返し(補正指示)」が減り審査プロセスが迅速に進みます。「申請くん」のような専用CADを使えば提出データの品質自体が高まるため、よりスムーズな「一発受理」が期待できます。
③ データ管理の効率化と検索性の向上
申請書類や承認図面がデータとして一元管理されるため、紙のファイリングが不要になります。過去の申請内容を簡単に検索・参照でき必要な情報をすぐに見つけられるため、問い合わせ対応や類似案件の設計効率が向上します。
3. 電子化の普及に向けた今後の課題と「申請くん」の役割
電子化をより普及させるためには、いくつかの課題が残っています。
課題:自治体間のルールと様式の不統一
最も大きな課題は自治体によって申請ルールや受け付けるデータ形式が異なるため、申請側の対応が複雑化している点です。ある自治体ではPDFで良いが、別の自治体では特定のCADデータ形式が必要、といった状況が混在しています。
「申請くん」が果たす役割
給排水申請CAD「申請くん」は、この複雑な課題を解決するために存在します。
多様な出力形式への対応:紙、電子媒体提出、オンライン提出のどの形式にも対応できる高精度なデータをワンクリックで出力できます。
ローカルルールの吸収:自治体ごとの多様な申請様式やローカルルールをテンプレートとして網羅しているため、担当者は地域ごとの形式の違いを意識することなく、質の高い申請データを作成できます。
未来の給排水申請業務は、確実にデジタルデータが中心となります。専用CADを導入し、電子化時代の新たな働き方に対応できる体制を今すぐ整えましょう。
猪野
私は30年以上にわたり、土木分野および上下水道のシステム販売に携わってきました。販売だけでなく、上下水道の設計業務や施工管理なども行ってきました。
長年の経験を通じて、顧客の技術的な課題や運用上の悩みを正確に把握し、適切なソリューションを提案いたします。
株式会社スタッグ 取締役営業部長 / 株式会社ケイエス設計 代表取締役 兼任
保有資格
2級建築士 2級土木・管工事施工管理技士 給水装置工事主任技術者 下水道排水設備工事責任技術者 浄化槽設備士 消防設備士 第二種電気工事士 宅地建物取引士 日商簿記2級
私は30年以上にわたり、土木分野および上下水道のシステム販売に携わってきました。販売だけでなく、上下水道の設計業務や施工管理なども行ってきました。
長年の経験を通じて、顧客の技術的な課題や運用上の悩みを正確に把握し、適切なソリューションを提案いたします。
株式会社スタッグ 取締役営業部長 / 株式会社ケイエス設計 代表取締役 兼任
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