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【トラブル防止】給排水設備工事でよくある図面不備と対策

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2025.10.02

「完璧な図面だと思ったのに、申請窓口でまさかの差し戻し…」 「現場の職人から『図面の通りに配管できない!』と緊急の電話が…」

給排水設備工事に携わる方なら一度はこのような「図面のヒヤリハット」を経験したことがあるのではないでしょうか。たった一つの図面不備が工期の遅延や手戻り工事による赤字、そしてお客様からの信頼失墜に繋がることも少なくありません。

図面の品質は会社の信頼性と利益に直結する生命線です。 本コラムでは多くの現場で起こりがちな「よくある図面不備」のパターンを具体的に挙げ、それを未然に防ぐための対策と根本的な解決策を解説します。

 

なぜ怖い?図面不備が引き起こす「負のスパイラル」

図面上の小さなミスを「このくらい大丈夫だろう」と軽視してはいけません。一つの不備が以下のような最悪のシナリオを引き起こす可能性があります。

1. 申請の差し戻し → 工期の遅延: 役所への申請が受理されず、着工が遅れる。

2. 手戻り工事の発生 → 追加コスト: 現場で不備が発覚し、やり直し工事が発生。材料費も人件費も無駄になる。

3. 信頼関係の悪化 → 将来の失注: 工期の遅れや追加費用の発生で、施主や元請けからの信頼を失う。

このような「負のスパイラル」に陥らないために、まずはどのような不備が多いのかを知ることから始めましょう。

 

あなたの会社は大丈夫?よくある図面不備ワースト5

ここでは特に頻発しがちな5つの図面不備パターンをご紹介します。自社の状況と照らし合わせてみてください。

1.【記載漏れ・記載ミス】単純だからこそ、最も多い

 単純なうっかりミスですが、最も多く発生するのがこのパターンです。

 具体例:

 ・屋外の排水桝や掃除口、メーターの記載漏れ

 ・通気管の記載漏れ

 ・寸法や管径の数値を書き間違える

 ・器具の品番や仕様の記載ミス

2.【整合性の不一致】図面同士で言っていることが違う

 複数の図面や書類間で、内容が矛盾しているケースです。

 具体例:

 ・平面図と系統図で、器具の位置や配管ルートが異なっている

 ・材料集計表(拾い出し)の部材と、図面に記載の部材が違う

 ・見積書と図面の内容が一致していない

3.【ローカルルールの見落とし】自治体ごとの「罠」にはまる

 工事を行う自治体独自のルール(条例や施行基準)を見落としてしまうケースです。

 具体例:

 ・指定されている管材や桝の種類を間違える

 ・凍結深度や配管勾配の規定を守れていない

 ・申請書類の様式が古い、または必須の添付書類が足りない

4.【現場との乖離】「机上の空論」になっている

 図面上は完璧でも実際の現場状況と合っていないケースです。

 具体例:

 ・配管ルート上に図面にない梁や基礎などの構造物があった

 ・高低差が図面と異なり必要な勾配が確保できない

 ・搬入経路や作業スペースが考慮されておらず施工が困難

5.【情報共有の不足】関係者が古い図面を見ていた

 設計変更があったにもかかわらず、その情報が関係者全員に正確に伝わっていないケースです。

 具体例:

 ・設計担当者だけが変更を把握し、現場の職人は古い図面のまま作業してしまった

 ・事務所にあるマスター図面と、現場の図面が違うバージョンだった

 

明日からできる!図面不備を「人の力」で防ぐ対策

これらの不備を防ぐために、まずは「人の力」でできる対策を徹底しましょう。

対策1:『図面チェックリスト』を作成・活用する

 上記のワースト5を参考に、「桝はすべて記載したか?」「平面図と系統図は一致しているか?」といった自社専用のチェックリストを作成し、図面完成時に必ず確認する。

対策2:『ダブルチェック体制』をルール化する

 「作成者」と「確認者」を分け、必ず第三者の目でチェックする体制を構築する。思い込みによるミスを防ぐのに非常に効果的です。

対策3:『現場調査と写真』を徹底する

 設計前には必ず現場調査を行い、障害物や配管ルートなどを写真に撮って記録する。図面作成時にその写真を見ながら進めることで、現場との乖離を防ぎます。

 

人的ミスを根本からなくすには「CADの導入」が最適解

チェック体制をどれだけ強化しても、人間が作業する限り100%ミスを防ぐことは困難です。特に手書きや汎用オフィスソフトでの作図は、属人化しやすくミスが起こる温床になりがちです。

これらの課題を根本から解決し、誰がやっても精度の高い図面を作成できる仕組みを構築する。その答えが、給排水申請業務に特化した「CADソフト」の導入です。

 

図面不備の撲滅へ!給排水申請CAD「申請くん」ができること

当社の「申請くん」は単に図面を清書するだけのツールではありません。これまで解説してきた「よくある図面不備」をシステムの力で未然に防ぎます。

【記載漏れ・整合性対策】→ 図面と帳票の完全連動

 CADで作成した図面から、材料集計表や各種申請書類を自動で作成。拾い忘れや転記ミスが物理的に起こりません。

【ローカルルール対策】→ 全国自治体の様式に対応・随時更新

 ご契約いただいた各自治体様式を搭載し、法改正などによる変更にも随時アップデートで対応。様式間違いや古いルールでの作成といったリスクを解消します。

【情報共有対策】→ データによる一元管理

 図面をデータで管理するため、関係者全員が常に最新版の図面を共有できます。「現場の図面だけ古かった」という悲劇を防ぎます。

「申請くん」を導入することは図面作成業務を効率化するだけでなく、会社の信用問題に関わる「図面不備のリスク」に対する最高の保険となるのです。

お問合せはこちらまで

 

【まとめ】

図面不備は、会社の利益と信頼を静かに蝕む非常に怖い問題です。まずはチェック体制の強化といった「人の力」による対策を徹底し、さらにその先の根本解決策としてぜひ「申請くん」のような専門ツールの活用をご検討ください。

ミスのない正確な図面は、施主や元請けからの信頼を高め、会社の成長を支える強固な土台となります。

お問合せはこちらまで

 

この記事を書いた人

猪野

私は30年以上にわたり、土木分野および上下水道のシステム販売に携わってきました。販売だけでなく、上下水道の設計業務や施工管理なども行ってきました。
長年の経験を通じて、顧客の技術的な課題や運用上の悩みを正確に把握し、適切なソリューションを提案いたします。
株式会社スタッグ 取締役営業部長 / 株式会社ケイエス設計 代表取締役 兼任

取得資格
2級土木・管工事施工管理技士 給水装置工事主任技術者 下水道排水設備工事責任技術者 浄化槽設備士 消防設備士 第二種電気工事士 宅地建物取引士 日商簿記2級 

私は30年以上にわたり、土木分野および上下水道のシステム販売に携わってきました。販売だけでなく、上下水道の設計業務や施工管理なども行ってきました。
長年の経験を通じて、顧客の技術的な課題や運用上の悩みを正確に把握し、適切なソリューションを提案いたします。
株式会社スタッグ 取締役営業部長 / 株式会社ケイエス設計 代表取締役 兼任

取得資格
2級土木・管工事施工管理技士 給水装置工事主任技術者 下水道排水設備工事責任技術者 浄化槽設備士 消防設備士 第二種電気工事士 宅地建物取引士 日商簿記2級